1 前提:グラスフェッドバターの効果について理解したい人向けの記事です
まずはじめに、この記事は『グラスフェッドバターの効果について知りたいなあ』『グラスフェッドバターを食生活に取り入れたいなあ』という方向けの記事です。
2 グラスフェッドバターってなに?
結論、グラスフェッドバターは一般的なバターと比べ、身体によい成分が豊富で、一般的なバターと同じように使用できるため、普段の食生活に取り入れることをおすすめします!
・グラスフェッドとは?
バターの原料である牛乳は牛から採れることはみなさんご存じかと思います。
その牛の飼育方法は大きく2つに分類されます。
日本で一般的に流通している牛はグレインフェッド(Grain fed)です。Grain=穀物、fed=エサという意味からわかるように、カロリーの高いトウモロコシなどの穀物を与える飼育方法です。牛を短期間で大きく育てるため、また、脂身が多く入った霜降りにするための飼育方法とも言えます。
一方、グラスフェッド(Grass fed)は、Grass=牧草、fed=エサという意味で基本的に牧草だけを与える飼育方法です。南米やオーストラリア、ニュージーランドなどの広い牧草地帯がある地域で盛んな飼育方法で、自然に近い環境で放牧されて育てられます。
・一般的なバターとの違いは?
日本で一般的に流通しているバターは先ほど紹介したグレインフェッド牛から作られています。グラスフェッドバターは普通のバターに比べ、高濃度のカロチノイドが含まれています。カロチノイドは脂肪を黄色く見せている色素で、グラスフェッドバターと一般的なバターを見比べると、グラスフェッドバターのほうが黄色く見えます。
グラスフェッドバターは一般的なバターよりもあっさりした味わいが特徴です。
3 グラスフェッドバターの効果・メリットは?
一般的なバターと見た目から違いのあるグラスフェッドバターですが、効果やメリットとしては下記の栄養を一般的なバターよりも多く摂取できる点が挙げられます。
・オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸は、人間の体内では合成できず、食べ物などから摂取しなければならず、必須脂肪酸とも呼ばれます。オメガ3脂肪酸は中性脂肪値の低下や、血栓の生成の防止、不整脈の防止といった生活習慣病につながる症状を軽減・予防する効果があるといわれています。
・酪酸塩
酪酸塩は短鎖脂肪酸で、これを太ったマウスに与えた実験では下記のような結果が出ています。
・血中コレステロール値を25%下げる
・中性脂肪を減らす
・インスリン感受性を300%高める
・肥満を防ぐ
・体温の上昇
・ミトコンドリアの機能改善
この結果はわたしたち人間にも同じように作用し、さらに人間に対しては脳の炎症を軽減することも証明されています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11024006/
・共役リノール酸
共役リノール酸(CLA)は不飽和脂肪酸の一種で、脳機能の向上、体重の減少、筋肉量の増加、代謝の向上、がんのリスクの低減といった効果があります。
・脂溶性ビタミン
脂溶性ビタミンは、水で溶けづらく、油脂やアルコールに溶ける性質のビタミンで、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKがこれに該当します。
・カロテン
カロテンは緑黄色野菜に多く含まれる色素で、体内に取り込まれると必要とされる量がビタミンAに変換されて、残りは抗酸化物質としてはたらくとされています。
4 グラスフェッドバターはどこで買える?値段は?
グラスフェッドバターは一般的なバターに比べ、流通量が少ないため、どこで売っているのか知っておく必要があります。市販では、イオン、カルディ、成城石井、コストコ、ドン・キホーテなどで販売されています。(※一部店舗では取り扱いがない可能性があります。)
私は市販ではイオンのプライベートブランドであるトップバリュから販売されているグラスフェッドバターを購入することがあります。
https://www.topvalu.net/items/detail/4549414087543/
取り扱いがない店舗もあることからAmazonや楽天などインターネットでの購入がおすすめです。
グラスフェッドバターの値段は一般的なバターに比べ、やや割高な物が多いです。
先ほどご紹介したトップバリュから発売されているバターを見てみると、一般的なバターが200g354円に対して、グラスフェッドバターは100g300円となっています。
参考:トップバリュのバターの販売価格
https://www.topvalu.net/items/detail/4901810393954/
6 グラスフェッドバターの使い方は?
ここからはグラスフェッドバターをどのように使うと良いのかをご紹介します。
・一般的なバターの代用として使う
グラスフェッドバターは、高温に耐えることができるので、一般的なバターと同様、料理に使うことができます。あっさりした仕上がりになるので、
一般的なバターの味がこってりに感じる方には、グラスフェッドバターを代用することをおすすめします。
・コーヒーや紅茶に入れる
バターコーヒーやバターティーは近年注目を集めています。グラスフェッドバターをコーヒーや紅茶に入れるとクリーミーな味わいになり、前述した栄養を摂ることができます。コーヒーや紅茶に入れる場合は無塩のものを選ぶようにしましょう。
7 グラスフェッドバターで健康的な食生活を!
牧草だけを食べて育てられた牛から作られるグラスフェッドバター。あっさりとした味わいでバターコーヒーや一般的なバターと同様に使うことができます。
身体に有効な成分が多く含まれているので、普段の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?